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紅茶用語

ジャンピング
  • 熱湯を注ぐと茶葉はジャンプするように浮かんだり沈んだり回転を行う。この茶葉の対流運動をジャンピングという
  • このジャンピングの成功が紅茶の味、香り、水色の差のポイントです
  • 丸みのあるポットは茶葉の対流を活発にし、空気を含んだ組みたての水は、ジャンピングを起こさせる
  • なぜ一人分なのに、ポットに注ぐ湯量はカップ2杯分なのかは、ジャンピングの活発化にあります。少ない湯量では、茶葉の対流が不完全なので、抽出不足になるのです
  • ジャンピングを起こさせるお湯の最適温度は95度?98度です。これ以上ぬるいと、茶葉は浮かび、熱いと茶葉は沈んでしまう。最適温度の見分け方は細かい泡と一緒に、直径1cm程の泡もポコポコ現れ、表面が盛り上がって崩れ始める時です。
  • ジャンピングの確認は湯を注ぎ、蓋をしながら覗いた時、茶葉が浮かび上がっていればOK!
等級(グレード)について 等級とはランクでなく、大きい葉と小さい葉では成分の溶ける抽出時間が異なるため、同じ大きさと形状のものをグループ分けしたものです。品質とは特に関係ありません。

また等級の頭にF(フラワリー)がついてるものは新芽(チップ)が多く含まれているので高級とされる。また、TGという等級はその年の最初に摘んだ(ファーストフラッシュ)、ゴールデンチップと呼ばれる黄色がかった新芽が沢山含まれていることです


[フルリーフ (茶葉型)] 抽出時間-約5分

◆OP(オレンジ・ペコ) カットせずよじったもの、細長く大きい葉(7?11mm)チップを多く含み水色は明るい。デイオペッホという中国語を語源とし、紅茶の水色が橙になることからオレンジ、ペッホという発音が取られてペコとしたとされる ◆P(ペコ)
太めでOPの次に長い葉(4?5mm)水色は濃く深い味は強いコクがある

◆PS
Pより小さくゴツゴツした硬さがみられる。香り、水色は淡く、味も淡白です。

◆S(スーチョン)
太めで丸くて小さい葉、水色はやや薄く、味はやや強い。中国語で「少ない」を表す。


[ブロークン (B・砕茶型)] 抽出時間-約3分

◆BOP
OPを細かくカットしてふるいにかけ、2?3mmにそろえたもの。品質が優れ、チップを多く含み香りがフル―ティー、水色はオレンジ系の赤、味はまろやかでコクがある。

◆BPS
PSをカットしたもの、増量などに用いられる事が多い


[ファニング(F)&ダスト(D)] 抽出時間-約2分

◆BOPF
BOPをふるいにかけた際に落ちる小さい葉(1?2mm)。水色が濃く、味が強く、コク、濃厚で強い渋みがある。ティーバックや煮出し式ミルクティーに使われる

◆F
BOPFをふるいにかけ、落ちる砕けた葉や芽。香りの点でBOPFより弱いが、水色は濃く強い渋みがある。主にティーバックに使われる

◆D
最も細かく砕かれた塵状の葉。水色は黒っぽい、渋みが強く重い。主にカフェイン精製の材料として使われている。余りもののようだが品質のよいBOPから出たものは高値で取引される
水について
  • 水に含まれるカルシウムやマグネシウム量の違いは、紅茶の味や香り、水色を変えてしまうといわれています(タンニンやカテキン類と化合するから)
  • ヨーロッパで多く飲まれている硬水は、紅茶の渋味がやや弱く、香りも弱く、水色を黒っぽく濃い色にしてしまう。だから硬水には、インドの紅茶などは渋味が程よくなり、飲みやすい。
  • かたや日本の軟水は、味、香り共に強くし、水色を淡く弱くする。よって硬水に比べて茶葉の量を加減しないと、渋い紅茶になってしまう
  • 今までの事をふまえて、渋いと思う紅茶を、市販のペットボトルの水で淹れてみると、調度いい味になります。また使う時は、空気を含ませるため、よく振ってから使ってください