極楽は 十万億土と説くなれど 近道すれば 南無のひと声

蓮如上人と親交が深かった「トンチの一休さん」(一休禅師)とのやりとり。


『仏説阿弥陀経』に「従是西方過十万億仏土」と説かれているのを見た一休さんが、「極楽は、十万億土と説くならば、足腰立たぬ、婆は行けまじ」と詠んだのに対し


蓮如上人は「極楽は、十万億土と説くなれど、近道すれば、南無のひと声」と返したという。


高僧2人が仏法を活き活きと学び、お互いの関係を認め合っている姿が浮かび上がる。


またこの他にも2人の逸話が多く残されている。仏法を学ぶ時は師に出遇うことと同じく大事とされるのが、朋(とも)の存在である。宗派の垣根を超えた蓮如上人と一休禅師の関係は、まさに旧知の仲。その朋に出遇うか出遇わないかも、縁次第なのです。もしかしたら、一番面倒くさいと思っている相手が、一番の理解者となることがあるかもしれません。すべてが自己を知る手立てとして、また浄土の教えを知る方便として語りかけているのかもしれません。